不動産の売却は、人生のなかでも大きな取引となります。
大切な不動産を納得して売却するためにも、重要なポイントになるのが「相見積もり」です。
今回は、一般的な流れ、仲介と買取りの違い、メリットなど、「相見積もり」で失敗しないための基礎情報をお届けします。
不動産売却のために知っておきたい「相見積もり」とは
「相見積もり」とは、複数の会社から、売却をしたい不動産に対する見積もりをそれぞれ出してもらうことです。
相見積もりをする際は、まず登記簿謄本や図面などの必要書類を用意し、不動産会社数社に見積もりを依頼します。
見積もりを依頼すると、不動産会社は査定をおこないます。
査定には、「机上査定」と「訪問査定」の2種類があり、書類などをもとにして、スピーディーに出すのが「机上査定」です。
簡易査定ともいわれます。
一方、「訪問査定」は現地を訪問して、周辺環境も調査するため、時間もかかりますが、精度の高さが特徴です。
簡易査定で数社に絞って、訪問査定をするケースもあります。
後日、見積もりが出そろったら、査定額とあわせて、なぜその金額なのかの理由なども含めて確認、検討します。
その後、不動産会社を選び契約へと移るのが一般的な流れです。
また売却では、仲介と買取りのケースがあります。
「買取り」が相場より2割から4割ほど安いのに対し、相場を目安に価格を検討できるのが「仲介」です。
そのため、売却の方法によっても、見積もりが変わってくるでしょう。
有利な不動産売却をかなえる「相見積もり」のメリット
「相見積もり」は、不動産売却を検討される人にとって、多彩なメリットがあります。
まず、「精度の高い適正価格を把握できる」ことがメリットです。
相見積もりで複数社を比較検討すると、提示された額が違っていても、売主自身が「相場」をつかみとれる利点があります。
くわえて「適正価格により早期売却につながる」のもメリットです。
価格が高いほどよいとは限らず、長期間売れないことになる場合もあります。
適正価格で売り出すことが大切で、ひいては、買主との交渉の際にも有利にはたらくでしょう。
さらに、相見積もりは「信頼できる営業担当者や不動産会社と出会う」ための機会にもなり得ます。
その会社の販売実績や得意エリア、営業担当の人柄や販売力を知って、大切な不動産の売却をまかせられるか、判断することができるでしょう。