不動産の売却において、「売り先行」と「買い先行」という表現を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、住みながら売却できる「売り先行」にフォーカスして、ご説明します。
「売り先行」には、どのようなメリットや注意点があるのか、十分に把握して売却方法を検討しましょう。
これから不動産を売却予定の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
住みながら不動産を売却しよう!どのようなメリットがある?
まずは、住みながら不動産を売却するときのメリットについてご説明します。
売却活動が長引いても安心
先に新居を購入する方法だと、新たなローンの支払いや前の住居の維持費などがあるため、売却活動が長引いた分だけコストがかかってしまいます。
現在の住居に住みながら売却活動する方法は、ゆとりをもってマイペースに進められるのがメリットです。
空き家の状態で長く放置すると、住宅の傷みの原因にもなります。
新居の資金計画が立てやすい
「売り先行」になるため、新居の購入前にまとまった資金を入手できます。
手持ちの資金があらかじめわかっているので、資金計画も立てやすいでしょう。
買主に不動産のアピールポイントを伝えやすい
買手側の心理として、前にどのような人が住んでいたのかは、気になるところでしょう。
前入居者がわかると買手側も安心して購入できますし、売手側は入居者にしかわからない魅力を直接アピールすることが可能です。
住みながら不動産を売却するときの注意点をチェック!
先述したように多数のメリットがある「売り先行」ですが、一方で注意点もあるので、ご紹介します。
ポイントを押さえて、住みながらの売却を成功させましょう。
売却活動中はいつでも内覧できる状態に
内覧の予約は急に入ることもあるため、売却活動中は常に案内できる状態をキープしておくことが大切です。
事前にハウスクリーニングしたり、物を減らしたりして、住居の内外を整えましょう。
特に水回りなどの目につきやすい場所は、念入りに掃除しておくと安心です。
週末に予約が入りやすいので、一定期間は予定をあけておく必要もあると思います。
売却は内覧数が多いほど成功しやすいので、いつでも対応できるように心がけましょう。
新居の目星をつけておく
「売り先行」の場合、新居を探す期間も考慮して引き渡しを3カ月から6カ月後として契約する場合が多いのですが、すぐに見つかるかわかりません。
そのため、事前に新居の目星をつけておくと、売却後に焦らなくてすむでしょう。