今や台所設備の主流となっているシステムキッチンの歴史は意外に古く、昭和40年代後半にはすでに日本に導入されていました。
現在では代表的なメーカーだけで10社以上あり、デザインや材質、配置など組み合わせ方もさまざまです。
今回は、マイホーム購入で間取りを考えるときもっとも悩むといわれる台所のうち、「システムキッチン」についてご紹介します。
住宅購入の際に取り入れたい設備「システムキッチン」とは?
システムキッチンとは、流し台・調理台・加熱台が一体型になった台所設備のことで、ビルトインキッチンとも呼ばれています。
流し台・調理台・加熱台が一枚の天板で作られるため、継ぎ目がない点が特徴です。
また、収納や食洗器、オーブンなども一体化させられ、デザイン性だけでなく機能性にも優れています。
ただし、一体型のため一部分のみの交換はできません。
住宅購入の際に取り入れたい設備「システムキッチン」のメリットとは?
流し台と調理台、加熱台がシームレスにつながっているので、水や油や食材が隙間に落ちることがありません。
とくに加熱台は「ビルトインコンロ」といって、ガスコンロでもIHコンロでも嵌め込み型で隙間がなく衛生的に使えます。
掃除がしやすく清潔に保てるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
材質が豊富で、家の雰囲気や床材などに合わせて選べるのもメリットの1つです。
主な材質には、ステンレスや樹脂製の人工大理石、花崗岩などの天然石、メラミンやセラミックなどがあります。
予算や好みで、構成を決められるのも魅力です。
蛇口ひとつ取っても非接触型やボタン型、レバー型さらにはシャワーと吐水の切り替えの有無など種類が多数あります。
収納には扉型と引き出し型があり、食器棚やオーブン、食洗器、ゴミ箱などを組み込めます。
また、広さや間取りに合わせて配置できるのも利点です。
壁付けタイプのI型キッチンは昔からあるスタイルで、狭い台所でも圧迫感がありません。
少し広く調理台を使いたい場合は、L型キッチンもよいでしょう。
流行のアイランドキッチンやペニンシュラキッチンは対面型で、調理の間も家族とコミュニケーションをとりたいご家庭に向いています。
システムキッチンは、使う人の好みや家の広さ、予算に合わせて材質・構成・レイアウトが自由に選べるのが魅力です。