これから不動産を売却しようと考えている人に、ぜひ活用してほしいのが「インスペクション」です。
今回は、インスペクションとは何か、実施するメリットや注意点などもあわせて解説していきます。
不動産売却するなら知ってほしい!インスペクションとは?
インスペクションとは、不動産の建物状況調査のことです。
建築士や住宅診断士といった専門家によって実施される住宅診断であり「住宅がどれだけ劣化しているか」「どの程度の改修が必要か」「工事に不備はないか」など、さまざまな状況を知ることができます。
インスペクションの流れとして、不動産の売主がおこなう場合には不動産会社と媒介契約を結んでからインスペクションを実施することになります。
不動産会社から紹介してもらった、インスペクターに実施してもらいましょう。
インスペクションによって合格が出れば問題ありませんが、不合格だった場合には修繕すべきかどうかの判断が必要です。
インスペクションに不合格の状態で売り出す場合、売り出し価格を再検討しなければいけません。
必要な費用はおよそ5万円ほどであり、実施に必要な時間は1~3時間ほど。
ただし、インスペクションを依頼してから報告書を受領するまで2週間程度の期間が必要となるので、余裕をもって依頼しましょう。
不動産売却時にインスペクションを実施するメリットと注意点は?
インスペクションのメリット
●不動産の価値を高められる
●売却後のトラブルを防げる
●安心して売却できる
インスペクションに合格している不動産であれば、物件の価値を高めることになり早くスムーズな売却につなげられるかもしれません。
買主もインスペクションに合格している物件なら、安心して購入できるでしょう。
不動産がどのような状態なのかを把握できるため、売却後のトラブルの発生を防ぐこともでき、売主も安心して売却できます。
インスペクションの注意点
●調査期間と費用が必要になる
●修繕費がかかるかもしれない
インスペクションを実施するためには、最低でも2週間程度の期間と5万円前後の費用が必要です。
そのため、不動産売却にかかる費用をなるべく安く抑えたい人には向いていません。
また、インスペクションの結果が不合格だった場合、その部分を修繕しなければいけなくなる可能性もあります。
「修繕費が余計にかかったり」「不具合があることで値引き対象になったり」といったデメリットもあります。