不動産を購入する際には、購入後の資産価値も念頭に入れたうえで検討することが大切です。
購入時には長く住み続けるつもりであっても、ライフスタイルの変化に伴い、将来的には売却する可能性があるかもしれません。
万が一そうなった場合、少しでも高く売却、または貸し出したいですよね。
ここでは、不動産購入後、物件の資産価値がどのようになるのか、計算方法や資産価値が下がりにくい物件について解説します。
不動産購入前にどうすればわかる?物件の資産価値の計算方法
まず、資産価値とは物件の価値、つまり売却したり貸し出したりする際につく価格のことです。
土地と建物それぞれの価値によって物件そのものの資産価値が決まりますが、戸建ての資産価値においては、建物そのもののスペックよりも立地に大きく左右される傾向にあります。
不動産の資産価値を計算する方法は3つあり、収益還元法・取扱事例比較法・原価法の中から物件に適した方法で計算してください。
自分の所有している戸建てと、条件が類似している物件が借家として出ている場合や、同じマンションの一室が賃貸物件として出ている場合は、収益還元法で資産価値を求められます。
計算式は、「1年分の家賃÷利回り+年間経費」です。
類似した物件が賃貸物件になかった場合は、取扱事例比較法で計算してみましょう。
実際の不動産査定でも取り入れられている方法で、類似した物件が過去にどのくらいの価格で成約しているかを調べることで、おおよその資産価値を知ることができます。
ただし、特殊な物件の場合は、過去の取引事例が少なく参考にならない可能性があります。
最後の原価法は計算方法が複雑なため、素人判断では難しいかもしれません。
計算方法としては、まず「再調達価格×延床面積×(法定耐用年数-築年数)/法定耐用年数」で積算価格を算出します。
その後、「土地の値段+積算価格」で資産価値がわかります。
不動産は立地が重要?資産価値が下落しにくい戸建て物件の特徴とは
悲しいですが、物件は購入した時点から資産価値が下落し始めます。
ただし、戸建てとマンションどちらにもいえることですが、駅から徒歩10分圏内にある物件は、資産価値が下がりにくくなります。
また、利便性の高い住環境にある戸建てのほか、防災性がある地域や戸建ても資産価値が下がりにくいでしょう。